プラスチック材のひずみ測定

プラスチック用のひずみゲージ選択

プラスチックは種類が多く、低弾性・低熱伝導率・線膨張係数が大きいなどの共通点があります。プラスチック用のGFシリーズを使用します。低弾性材料のひずみ測定では、試験体の厚さが薄くなると、ひずみゲージの感度が見かけ上小さくなる現象が生じます。この現象はひずみゲージの拘束効果と呼ばれ試験体の弾性係数が小さいほど拘束効果は大きく、また試験体が薄いほど拘束効果は大きくなります。

GFゲージの特長

エレメント部にループ付きの折り返しタブを使用し、低弾性材料でも感度が得やすくなっています。受感部を分散して配置しているのでジュール熱による蓄熱が生じにくくなっています。

ひずみゲージ GFシリーズ 
リード線付きは受注生産です。
接着剤 CN
コーティング剤 A-862-B(N-1)

難接着材料について

一般にふっ素樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのプラスチック材は接着できません。しかし、特別の表面処理をすることで接着が可能となります。但し、接着剤はCNを併用しますのでCNの使用可能範囲となります。

下記の薬品で処理をするとCN接着剤でのゲージ接着が可能になります。

プラスチック材 薬品(プライマ)
ふっ素樹脂 テトラエッチ処理((株)潤工社)
ポリエチレン アロンポリプライマH(東亜合成化学工業(株))
ポリプロピレン アロンポリプライマH(東亜合成化学工業(株))