変換器関連 FAQ

変換器

  • 変換器のケーブルの接続順について教えてください。

    当社の変換器は入力側 赤-黒、出力側 白-緑です。測定器のターミナルに接続する場合はA-赤,B-緑,C-黒,D-白の順番で接続します。(ブリッジボックス SB-121Aも同様です。)また、ブリッジボックス(SB-120B)で8ピンのタイプは1、2、3、4に「赤 緑 黒 白」の順番でブリッジボックスの横に表示してある配線図をご参照の上、接続してください。

  • 校正係数の設定の方法について教えてください。

    校正係数は容量÷定格出力(×10-6)となります。
    たとえば、
    容量50mm、定格出力5000(×10-6)の変位計の場合、50mm÷5000=0.01が校正係数になります。
    測定器によって設定方法が違いますが、
    TDS-303/TC-31Kの場合、係数1.000 ポイント 2
    TDS-530/-540/-630/-602/TC-32Kの場合、係数+1.00000E-02 ポイント ####.## を設定します。

    製品の試験成績書について

  • 圧縮型荷重計の出力について教えてください。

    当社の製品は圧縮の荷重はマイナスの表示をします。お使いの指示器の種類によってはプラス側しか表示できないものもありますが、その場合接続しているケーブルの「緑」と「白」を入れ換えますと、出力の極性が反転します。

    変換器の出力極性について

  • 荷重計(ロードセル)に荷重を掛けたときの変形はどれくらいですか。

    荷重計(ロードセル)の種類によって違います。例えばCLP-30KNBの場合、定格30kNでたわみが0.05mm生じます。
    その他のロードセルについてはお問合せください。

  • 荷重計(ロードセル)の応答周波数はどのくらいですか。

    ロードセルの種類によって違います。例えばCLP-30KNBの場合、固有振動数は約11kHzです。一般に応答周波数は固有振動数の1/10程度ですので、1.1kHzが応答周波数になります。
    その他のロードセルについてはお問合せください。 

  • KM型ひずみ計のデータの補正方法について教えてください。

  • 舗装体用のひずみ計について教えてください。

    転圧コンクリート用のひずみ計KM-100BS1とアスファルト用のひずみ計KM-100HBS2があります。

    FAQ_KM
  • 鉄筋の重ね継手のラップ長について教えてください。

    異形鉄筋に取付けたひずみゲージおよび鉄筋計の鉄筋重ね継手の重ね合わせ長は、鉄筋直径の20倍以上とします。詳細は2002年度制定 コンクリート標準示方書「構造性能照査編」土木学会編集をご参照ください。

  • 圧力計の応答周波数はどのくらいですか。

    フラッシュダイヤフラム型であれば固有振動数の1/10程度となります。
    例えば、
    PWFC-10MPB の固有振動数は130kHzなので、応答周波数はその1/10の13kHzとなります。
    ただし、圧力計を直接圧力媒体に接するように取付けた場合で、導入管を用いた場合は導入管部で共振して著しく応答周波数が低下しますので注意が必要です。
    また、受圧室のある一般用圧力計(PW-PAタイプ)は受圧室までの導入口で共振しますので動的測定には向いていません。

  • フランジ型トルク計の極性を教えてください。

    フランジ型トルク計LTB-NAは、フランジに右廻りの力を受けてプラス極性の出力となります。

  • 荷重計(ロードセル)の容量の選択について。

    測る力の大きさがある程度分かっている場合はそれを超える最小容量の荷重計を選択するのが分解能的に有利です。但し、疲労的な使用の場合はその倍の容量の荷重計を選択してください。また、測る力の最大値の10倍以上の容量の荷重計を選択するのは避けるのが一般的です。

  • 外観寸法図に書かれているPCDの意味はなんですか。

    書かれた数字を直径とする仮想の円の上に、指示したものが等配で並んでいるという意味です。例えば、8-φ8.5 PCD90 というのは「直径8.5mmの8個の穴が直径90mmの仮想の円の上に等間隔で並んでいる」という意味です。

  • 圧力計で負圧は測定できますか。

    当社の圧力計は大気圧をゼロとしたゲージ圧計なので基本的に測ることはできます。ただし、正圧側とは校正係数が異なりますから別途校正が必要です。事前にお問合せください。なお、負圧は最大でも約100kPa程度なので高容量圧力計では分解能が下がります。また、真空計ではないので真空度は測れません。

  • 定格出力の表記について教えてください。

    定格出力の単位の表記にはmV/V(μV/V)と×10-6ひずみの二つがあります。mV/V(μV/V)は印加した電圧に対する出力電圧の大きさを表しています。×10-6ひずみはひずみ測定器でゲージ率(K)を2.00に設定した時に表示される値です。データロガーなどでは容量をこの値で割った値である校正係数(成績書に記載)を入力することによって物理量が直読できるようになっています。

  • 相互干渉の意味を教えてください。

    相互干渉は1台で2つ以上の方向の物理量を測る変換器の仕様です。その意味は、測る方向以外の方向に容量まで負荷した時の出力を定格出力で割ってパーセント表示したものです。

  • 傾斜計の定格出力について教えてください。

    当社の傾斜計の定格出力は鉛直から容量までの値です。したがって、マイナスの容量からプラスの容量までの出力は定格出力の2倍になります。

  • 零点の温度特性、あるいは零点の温度影響の意味はなんですか。

    変換器は周囲温度の変化によって無負荷時出力が若干変動します。その大きさを表す仕様です。通常、1℃当たりの許容される変動量を定格出力に対するパーセンテージで表します。測定中に温度変化が有る場合、測定値にはこの変動量がプラスされています。

  • 出力の温度特性、あるいは出力の温度影響の意味はなんですか。

    変換器の感度(測定量の変化に対する測定値の変化の度合い)は周囲温度によって若干変化します。その変化の度合いを表す仕様で、1℃当たりの変化率をパーセンテージで表します。定格出力を求めた校正時の温度(成績書に記載)と使用環境の温度が異なる場合に影響します。例えば、23℃で校正された出力の温度特性の仕様が0.005%/℃の荷重計を53℃の環境で使用して2000×10-6の測定値を得たとします。この測定値には2000×10-6×0.00005×(53-23)=3×10-6により、最大で±3×10-6の誤差を含んでいることになります。

  • 変位計の零バランス調整について教えてください。

    零バランスとは変換器の無負荷時の出力のことで、多くの変換器ではその値が小さくなるように調整しています。変位計の一部にはその調整を無負荷時ではなく、容量の半分付近で行っているものがあります。以下の変位計が該当します。
    CDP / CDP-M / CDP-B / CDP-D / SDP-D / FDP-A

  • 荷重計や変位計、圧力計等の各種変換器(センサ)は他社の測定器でも使えますか。

    ひずみゲージ式の測定器であれば他社製測定器でも使用できますが、お使いになる測定器の取扱説明書をよく読んで適用できるか確認してください。ただし、変換器 (センサ)の入出力ケーブルの接続やケーブル色がメーカーによって異なります。変換器の説明書に記載されている接続図と使用する測定器の取扱説明書をよくご確認ください。

  • リモートセンシング機能付き荷重計の校正係数設定はどのようにするのですか。

    リモートセンシング機能付き荷重計はリモートセンシング機能対応測定器で、そのモードに設定して、測定器の係数設定に荷重計の校正係数を入力して使用します。 
    リモートセンシング機能が付いていない測定器で測定する場合は、荷重計に接続または付属しているケーブル抵抗分の定格出力が低下します。ケーブル抵抗分の補正をした校正係数を求めて設定しませんと、正確な物理量(荷重)が測定できません。

    補正校正係数の求め方(一例)
    容量100kNの荷重計
    定格出力2000×10-6 
    ブリッジ抵抗値は350Ω 
    接続、または付属のケーブルの往復の抵抗値10mで1.2Ω
    補正後の定格出力=成績書の定格出力×(ブリッジ抵抗値/ブリッジ抵抗値+ケーブル抵抗値)

    例)2000×10-6×(350/350+1.2)=1993×10-6 

    校正係数は容量÷定格出力なので、 
    補正後の校正係数は100kN÷1993×10-6=0.05017kN/×10-6 
    となります。