2019-2020年度製品総合カタログ
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107変換器2ひずみゲージ式変換器 R RR R一部の製品は該当しません。(+)  入力 (-)(印加電圧)(+)  出力 (-)(出力電圧)白黒緑赤 C D B G E A F シールド変換器ケースひずみゲージ式変換器は、各種物理量を電気信号に変換するものです。その原理は、各種物理量を起歪体と呼ばれる部分の機械ひずみに変換し、それをひずみゲージにて電気信号に変換する方式です。起歪体の構造や使用するひずみゲージを最適に設計することにより、精度や取扱いに優れた製品を提供しています。当社のひずみゲージ式変換器は用途別に大きく分けて、一般用と土木建築用があります。土木建築用は202頁以下をご覧ください。また、一般用変換器の中にも土木建築分野で使用される変換器があります。あわせてご覧ください。変換器のブリッジ回路変換器に使用するケーブルの長さ1m当たりの抵抗値素線の断面積(mm2)1m当たりの往復の抵抗値(Ω)0.031.150.050.630.080.440.090.400.140.250.30.120.350.110.50.070.750.048定格出力とひずみ値との関係変換器の容量における出力(定格出力)はmV/Vの形で記載されています。mV/Vとは……最大負荷を与えたときの出力電圧で、印加電圧1V当たりの出力電圧を表したものです。例  1.5mV/Vとは印加電圧1Vのとき、容量まで負荷が加わったときの出力電圧が1.5mVのことです。  印加電圧(ひずみ測定器のブリッジ電源)が2Vの場合    1.5mV/V × 2V = 3mVしたがって変換器の出力電圧は3mVとなります。この時のひずみ測定器の表示は、ゲージ率2.00(係数設定1.000)の場合電圧とひずみの関係式より⊿e=  Kεε=⊿e:変換器の負荷時の出力電圧(V) E:印加電圧(V) K:測定器のゲージ率 ε:測定器の表示値K=2.00 E=2V ⊿e=3mV とすると3mV=0.003Vですから  ε=0.003=3000×10-6ひずみとなります。そこで測定器のゲージ率を2.00、変換器の出力電圧を1V当たりの値で表示しておけば、2⊿e=εとなり、1mV/V=2000×10-6ひずみ2mV/V=4000×10-6ひずみなどとなります。E44⊿eKE変換器のケーブルの延長による感度低下ひずみ測定器のブリッジ電源(変換器の印加電圧)には定電圧方式と定電流方式とがあります。(定電圧方式と定電流方式については203頁をご覧ください。)定電圧方式のひずみ測定器を使用して、変換器を購入時のケーブル(購入時の付属ケーブルを含む)よりさらに長く延長する場合は、延長したケーブルの抵抗により変換器の定格出力(感度)が低下しますので、使用したケーブルの長さと太さにより必要に応じて補正をしてください。新たな定格出力εsはεs=εm×R :変換器の入力抵抗値(Ω)r :延長したケーブル1m当たりの入力側の往復の抵抗値(Ω/m)L :延長したケーブルの長さ(m)εm:成績書記載の定格出力RR+r×Lひずみゲージ式変換器容量のSI化について計量法により、非SI単位の使用猶予期間が1999年(平成11年)9月で終了しました。これにより1999年10月以降は特定の非SI単位以外の非SI単位は、取引または証明の分野で使用できなくなりました。当社ではこのような状況を考慮し、力(荷重、トルク)、圧力および加速度を対象とする当社のひずみゲージ式変換器の容量を、重力単位を基準としたものからSI単位を基準としたものに変更しています。現行の製品(SI単位系)は旧製品(重力単位系)に対して、容量が約2%大きくなっていますのでご注意ください。受注生産品について受注生産の商品は、納期や詳細仕様などにつきましてはご注文の際にお打ち合わせさせていただきますので、ご了承ください。TEDS対応センサひずみゲージ式のセンサで物理量を読むには、センサ個別の感度を指示器などに設定して表示します。センサと指示器は汎用性がある反面、組合せを変えれば、その都度感度の設定が必要になります。TEDS(Transducer Electronic Data Sheet)とは、国際規格IEEE1451.4に規定された。荷重計や変位計などの変換器に、容量や定格出力等の各パラメータを記録したICチップを内蔵し、対応した測定器によりパラメータを読み取ることで設定ミスなく短時間に自動認識する機能です。この自動化により、設定の間違いがなくなり、また作業を大幅に軽減でき、手順の効率化や簡素化を実現できます。当社では受注生産によりTEDS対応センサを販売しております。TEDSシステムに対応するセンサおよび測定器についての詳細はお問合せください。

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