2019-2020年度製品総合カタログ
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外観寸法図型枠内へのコンクリートの充填状況を監視するためのセンサです。多点測定に適しており、予め監視する任意の場所にセンサを取付け測定器に接続することで充填状況をリアルタイムに監視できます。特に高密度配筋の構造物における高流動性フレッシュコンクリートの流動性など、締固め作業や目視による確認が困難な閉所における施工品質管理に威力を発揮します。 保護等級 IP 67相当● フレッシュコンクリート、ブリーディング水、空気など電気伝導度の異なる材料間の識別が可能● 印加電圧方式● 小型・軽量・薄型● 当社製静ひずみ測定器(TDSシリーズ)で測定可能特 長KZA-1C(コンクリート充填感知センサ)土木・建築用変換器263コンクリート充填感知センサ土木・建築用変換器変換器2KZA‐1C適応測定器 TDS-630/-540/ TC-32K(センサモード 4ゲージ法 0-2V) TDS-150(センサモード CONCRETE)入出力ケーブル 5m3平行ビニール213.53.53約3.51.212電極識別の判定例400300200出力電圧 (mV)測定時間 (分)0 5 10 15ブリーディング水に着水充填未充填変動幅変動幅ブリーディング水のキャリブレーション値コンクリートのキャリブレーション値しきい値しきい値型 名KZA-1C出力コンクリートの配合による奨励印加電圧6V以下質量約1g許容温度範囲-20~+80℃(氷結しないこと)入出力ケーブル0.5mm2 3平行ビニール線5m仕様測定原理フレッシュコンクリートにセンサが接触した状態で、センサの電極に電圧を印加すると、フレッシュコンクリート内部の自由水に存在する水酸化物イオン(OH-)などの陰イオンは陽極に、カリウムイオンK+、ナトリウムイオンNa+などの陽イオンは陰極に移動することで電荷が蓄積されます。続いて充電をやめると、電極間に蓄積された電荷が放電されます。本センサはこの放電の過程の残留電圧を測定することで、フレッシュコンクリート、ブリーディング水および空気など電気伝導度の異なる材料を識別し、フレッシュコンクリートの充填状況をリアルタイムに確認します。また、測定時は1測点につき電極への電圧印加用と残留電圧測定用の連続した2つのチャンネルが必要になります。なお、コンクリートへの印加は1秒以下の短時間に数ボルトの低電圧でおこなうため、施工後のコンクリートの品質にほとんど影響を与えません。+-+-+-カリウムイオン+水酸化イオンーナトリウムイオン+硫酸イオンーK+Na+OHーSO2ー 4Ca2+カルシウムイオン+印加前 印加区間   放電区間  残留電圧測定陽イオン電荷は陰極へ蓄積陰イオン電荷は陽極へ蓄積

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