2019-2020年度製品総合カタログ
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●係数演算ひずみゲージのゲージ率補正や、ひずみゲージ式変換器を用いた物理量直読測定のために、測定値に係数を乗算して出力する機能です。データロガーはゲージ率2.00を基準としており、この状態で測定した値に係数を乗算します。したがって係数1がゲージ率2に相当します。ゲージ率補正のためには、2÷(使用ひずみゲージのゲージ率)を設定します。変換器の直読測定の場合は原則としてその校正係数を設定します。(データロガーにより詳細は異なります。)電圧は、係数1で直読測定になります。データロガーの仕様の中で、測定範囲、分解能などは係数1での値を示してあります。係数はデジタル化した値に乗算されるものですから、係数設定によって実質的な分解能や測定範囲を変えることはできません。●関数演算TDS-630には、2点以上の測定値を演算処理する機能があります。四則計算や所定の関数を用いた計算が可能で、演算式を任意に設定できます。また、ロゼット解析と、多段式傾斜計による水平変位測定のプログラムを備えていますので、チャンネルナンバその他の条件を設定しておくことにより、測定と同時に計算結果が得られます。●単位系変換ひずみゲージ式荷重計などの校正係数は重力単位とSI単位で異なりますが、TDS-630ではその変換を行う機能を備えています。これにより重力単位の校正係数を設定してある場合でも、SI単位による測定が行えます。●インターフェースパソコンを用いてデータロガーの制御や測定データの転送を行うためのRS-232C、LAN、USBインターフェースを備えています(詳細は機種により異なります)。設定からデータ処理までをパソコンから行うことができます。●インターバルタイマ一定時間ごとに自動測定を行う機能です。自動スタートの時間間隔と回数はステップごとに設定でき、機種により10〜100のステップをもっています。さらにTDS-630では10系統のタイマテーブルを備えており、それぞれ独立したインターバルタイマとして使用できます。●モニタコンパレータ(データコンパレータ)モニタ値の変化により自動測定を行う機能です。一例として、静的荷重試験で荷重値をモニタして自動測定が行えます。●アラーム測定TDS-630/-150に備えている機能で、モニタ値または測定値のいずれかが設定値を超えた場合に、全点の自動測定を行います。また、TDS-150/MD-111は、アラームが発生した場合に外部接点信号(TDS-150はオプション)を出力することができます。●ブリッジ電源の印加方式ひずみ測定時のブリッジ電源印加方式には、電圧を一定にする定電圧方式と、電流を一定にする定電流方式があります。定電圧方式は接続できるブリッジ抵抗値の幅が広いのが特長で、ひずみ測定モードで特にことわりのない場合はこの方式です。ただしこの方式では、スイッチボックスから先の延長ケーブルの抵抗による感度低下を生じるため、計算による補正が必要な場合があります。定電流方式ではケーブル抵抗による感度低下はきわめて小さくなりますが、接続できるブリッジ抵抗値が限定されます。●リモート計測システム遠隔地に設置された測定器との間を有線または無線のモデムで接続し、データ収集を行うシステムです。バッテリによる長期測定を行うため、専用のリモートパワーコントローラにより測定器のメイン電源のオンオフも遠隔制御できます。そのため、一定時間ごとの自動測定だけでなく、任意のときにデータをとることができます。●センサIDセンサに関する設定項目群(センサモード・係数・単位・表示桁)を示し、任意のセンサID番号で管理することが可能です。記録メディアから保存したセンサIDを呼び出すことで、使用するセンサに関する設定を手軽にチャンネル設定に反映できます。センサIDに関する機能は、TDS-540において利用することが可能です。●ネットワーク型計測システムひずみゲージ、変換器などのセンサそれぞれの近傍にネットワークモジュールを設置し、各モジュール間を2心ケーブルで順次接続してネットワークを形成します。モジュールでは測定データをデジタル化してネットワーク上に送出し、それをネットワークコントローラにより収集するというもので、通常のデータロガーとは異なる全く新しい計測システムです。データロガーにネットワークドライバを接続して、コントローラとして用いることができます。●ひずみの完全な補正法当社のデータロガーにはホイートストンブリッジを用いた「ひずみの完全な補正法」が搭載されています。初期不平衡値による影響、ブリッジの非直線性誤差を解消するひずみ測定方法です。ひずみの完全な補正法に関する詳細は280頁をご参照ください。●TEDSセンサの読み込みTEDS(Transducer Electronic Data Sheet)とは、センサの情報をICチップにしてセンサ内に持たせたものです。この情報をTEDS対応の測定器がパラメータを読み取ることで設定ミスなく短時間に自動認識する機能です。データロガーの主な機能データロガー/静ひずみ測定器278測定器3データロガー/静ひずみ測定器データロガー/静ひずみ測定器

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