標準可-+株式会社東京測器研究所ひずみゲージ変換器測定器自動車関連計測システム特殊測定システム計測ソフトウェア計測コンサルタント測定器頻度S幅振力応400私たちの身の回りには、時間とともに変化する数多くの現象があります。機械・構造物の挙動、温度や湿度の周辺環境の変化など、計測器が扱う物理量が長時間にわたって刻々と変化していくものが多くあります。そのような量のもつ意味を的確にとらえるためには、単に波形の変化を知るというのではなく、その頻度分布や2つの量の相関関係などを知ることが必要となってきます。すなわち、長時間にわたる現象の変化の中でどの程度の量がどの程度の割合で発生していたのか、あるいは2つの現象がどのようなかかわりを持って起きたのか、などということです。このように一般に存在する現象を考える時にヒストグラム=頻度分布は非常に重要な意味を持っているのです。いろいろな現象の頻度分布を知るためには適当なセンサにより物理量を連続的に測定し、レコーダに記録します。次にその量から必要とされる頻度分布を求めるのですが、通常その作業は、かなり煩雑なものとなり、測定時間が長くなるほど処理量も増大し解析にも相当の時間を要するのが通例です。表計算ソフトウェアなどによる頻度解析は、煩雑で時間のかかる作業です。当社では、頻度処理機能を搭載した計測ソフトウェアを各種用意しています。動的計測ソフトウェアTMR-7630-H(頻度処理)や波形処理ソフトウェアWF-7630-H(頻度処理)、FFT解析処理ソフトウェアDFA-7610を使用することで、マルチレコーダなど動ひずみ測定器により収録されたデータから頻度解析を後処理で行うことができます。応力頻度測定により、部材に発生する応力度の頻度分布が解かります。部材の損傷有無、補修の有効性の評価や累積疲労被害則を利用し疲労被害度(疲労寿命の推定)の評価ができます。不規則な変動荷重を受けるときの疲労寿命は、部材に発生した実働波形の頻度処理結果とS-N線図から、累積疲労被害則で推定することができます。S-N線図は材料が繰り返し応力によって破壊する回数を応力値毎に示したデータです。実際の構造物には様々なレベルの応力が加わり、その大きさと回数を数値化したものが、応力頻度結果です。累積疲労被害度は各レベルの応力と繰り返し回数によるダメージを累積した結果で、累積値が1になるとその部材が破壊することになります。その破壊に至る推測を応力頻度測定によって行います。例えば、回転機械の軸受などが劣化してくると、回転子と固定子の間隔のばらつきが大きくなる、あるいは回転に伴う振動が増加するといった現象が現れます。それを定量的にとらえ部品交換や補修の要否を判断するのに頻度解析が利用できます。加速度計などを用いて振動や間隔を測定し、極大、極小値頻度や時間頻度を求めます。一定時間毎に頻度を読み出し、その分布がある幅より大きくなったら補修の必要有と判断でき、機械部品交換時期の最適化に有効です。極大・極小時間など動ひずみ測定器により記録された動的波形データを頻度解析することで、部材に発生する応力のヒストグラム(頻度)を求めます。マルチレコーダシステムTMR-300シリーズはそのような時間と労力を省き、リアルタイムに頻度解析結果を収録する「頻度解析ライブラリ」(オプション)を用意しています。簡単な初期設定だけで測定後直ちにヒストグラムが得られるヒストグラムレコーディングシステム機能をマルチレコーダに追加します。測定を開始すれば連続的にデータを収集し同時に定められた解析処理を行います。処理されたデータは物理量の各レベル毎のカウント数という形で記録されます。1年を越すような長期にわたる測定も可能です。疲労限振動、間隔など疲労による損傷が生じる繰り返し回数が増加しても疲労損傷は生じない範囲繰り返し回数N疲労S-N線図不可頻度解析とは疲労寿命の推定と特長応力頻度解析
元のページ ../index.html#402