2025-2026年度 製品総合カタログ
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株式会社東京測器研究所ひずみゲージ変換器測定器自動車関連計測システム特殊測定システム計測ソフトウェア計測コンサルタント測定器402●振幅法(AMP)●時間法(TIME)●レベルクロッシング法(LEVEL)●レインフロー法(RAIN)正振幅信号波が正の勾配から負の勾配に変化した時これを極大値とし、負の勾配から正の勾配に変化した時これを極小値とします。しかし、実際には無効振幅Xが設定されており極大値ではまず正の勾配で振幅X+1以上になり、次に負の勾配で振幅X+1以上になった時のみ有効となり極小値では、まず負の勾配で振幅X+1以上になり、次に正の勾配でX+1以上になった時のみ有効となります。そこで極小値と次に続く極大値との間の振幅差を正振幅と定義し、その振幅差の絶対値がスライスレベルN−1とNとの間に相当している場合この正振幅の頻度をセルナンバNに積算します。負振幅上記の定義における極小値と極大値の出現順序が逆の場合、つまり極大値と次に続く極小値との間の振幅差を負振幅と定義し、その振幅差の絶対値がスライスレベルN−1との間に相当している場合、この負振幅の頻度をセルナンバNに積算します。オーバカウント極大値・極小値がフルスケールを越えた時に、オーバカウントデータに積算します。時間サンプリング間隔Δtにおけるデータが正の場合、スライスレベルN−1とNとの間にある場合にセルナンバNに積算します。負の場合は、スライスレベルN+1とNとの間にある場合にセルナンバNに積算します。また、無効振幅Xの設定は無視されます。オーバカウントサンプリングデータがフルスケールを越えた時は、最大のセルナンバとオーバカウントデータに積算します。正レベルクロッシング信号波が正のスライスレベルNを正の勾配で通過した時、セルナンバN+1に積算します。(N≧0)信号波が負のスライスレベルNを正の勾配で通過した時、セルナンバNに積算します。(N<0)負レベルクロッシング信号波が正のスライスレベルNを負の勾配で通過した時、セルナンバNに積算します。(N>0)信号波が負のスライスレベルNを負の勾配で通過した時、セルナンバN−1に積算します。(N≦0)レベルクロッシング法信号が正の時は正レベルのクロッシング頻度(N≧0)、負の場合は負レベルクロッシング頻度(N<0)で積算します。オーバカウント極大値・極小値がフルスケールを越えた時は、最大のセルナンバとオーバカウントデータに積算します。レインフロー法は入力波形全体の中から細かい振幅の成分と大きな振幅の成分を分解し積算する解析法です。レインフロー法による波形の解析は時間的経過を縦軸にひずみ変化の山と谷を連続して結び、各々の山と谷、谷と山間の直線を多重の屋根と見なし、一つの屋根の高い位置の山(または谷)より雨滴を流すことを想像します。雨滴の流れは次の3条件のいずれかに当てはまった時停止するものとし、その流れた経路の横軸を測定し、振幅を算出します。『雨滴の流れ停止の3条件』上向きに流れる雨滴はその流れ始めた山(または谷)の位置よりも下側に山(または谷)が現れた時、その流れは停止します。(1−2−2’−4、5−6、7−8、9−10−10’−12)下向きに流れる雨滴はその流れ始めた山(または谷)の位置よりも上側に山(または谷)が現れた時、その流れは停止します。(0−1、2−3、4−5−5’−7−7’−9、10−11、12−13)一つの屋根を2ケの雨滴が流れることはない。先に流れ始めた雨滴に優先権があり、もう1ケの雨滴の経路に出会った時、その流れは停止します。(3−2’、6−5’、8−7’、11−10’)以上のように算出された振幅がスライスレベルN−1とNとの間にある時、セルナンバに積算します。振幅の定義は振幅法を参照してください。オーバカウント極大値・極小値がフルスケールを越えた時は、最大のセルナンバとオーバカウントデータに積算します。現象と変動幅との繰り返し数を知ることができます。現象がどの範囲で生じていたのか知るのに有効です。入力波形がスライスレベルを通過するごとに該当するスライスレベルをカウントします。振幅法の一種で、繰り返し荷重を受ける材料の疲労被害度の推定に用いられます。応力頻度解析

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