Rd2399株式会社東京測器研究所ひずみゲージ変換器測定器自動車関連計測システム特殊測定システム計測ソフトウェア計測コンサルタント測定方法4 2 3(1+ν)d + 2 ε2ε3ε1ひずみゲージ96部分解放による方法穿孔法残留応力測定用ひずみゲージ + − 2d 4B= − ER2 8ER4 FRS-3ベース長さ(mm)幅ゲージ中心直径φ7.0φ7φ2.56φ9.5φ5.14φ17.5φ10.26部材の熱処理や溶接加工、負荷などによって生ずる残留応力は、実負荷(実荷重)が許容内であっても、実負荷に残留応力が付加される形で構造物の強度や疲労強度を低下させてしまいます。部材の機械加工精度向上や健全性評価、余寿命診断を行ために残留応力の評価は重要なファクターとなっています。ひずみゲージを用いた残留応力測定は、一般的な公称応力値として試験体を破壊できない場合でも僅かな破壊は許される場合(セミ破壊)に適応します。破壊する大きさは約φ2mmの孔を深さ3mmくらいです。残留応力測定専用のひずみゲージを測定部位に接着し、その中心に穿孔し、それにより発生する部分解放ひずみ、穿孔直径適用ひずみゲージFRS-2(ゲージ長:1.5mm)FRAS-2(ゲージ長:2mm)使用温度範囲− 196 〜+ 150℃温度補償範囲+ 10 〜+ 100℃適用接着剤CN詳細な仕様は52、100頁をご覧ください。FRAS-2ゲージ長さ(mm)幅型 名1.1FRAS-20.80.7FRS-081.51.3FRS-22.6FRS-3直接ひずみを測定できる点が特長です。しかし、残留応力は通常のひずみ測定では困難です。残留応力測定方法には、ひずみゲージ近傍に穴やスリットを入れ局部的な残留応力を解放する部分解放(主に穿孔法)と、ひずみゲージの周辺を機械加工により切断し残留応力を解放する全解放(切断法)があります。当社では残留応力測定専用のひずみゲージを用意しております。寸法、試験体の弾性係数、ポアソン比などを用いて残留応力を算出します。ひずみゲージの中心に正確に穿孔すること、加工ひずみが加わらないことを求められるので、専用の工具や穿孔装置を使用して穿孔します。+θ抵抗値(Ω)120120120120ν:ポアソン比 d:穿孔径 ε1〜ε3:測定ひずみ穿孔法による残留応力測定FRSゲージを使用する部分解放による方法では、試験体に僅かな穿孔を行うことによって生ずる部分解放ひずみから残留応力を算出できます。この方式はASTMスタンダードE837-(Determining Residual Stress by the Hole-Drilling StrainGage Method)で紹介されています。ε1軸から最大残留応力方向への角度(ε1軸から時計方向に+です)ひずみゲージ FRS-2 FRAS-2-θR:ゲージ中心半径E:ヤング率全解放ひずみ部分解放ひずみ最大残留応力 ε1+ε3 ε1−ε3 σmax= 4A 4B cos2θ最小残留応力 ε1+ε3 ε1−ε3 σmin= 4A 4B cos2θ 1 ε1+ε3−2ε2 θ= ― tan−1 2 ε3−ε1ここで、A、Bは穿孔径とゲージ中心半径から決まる定数 (1+ν)d 4A= − 2ER2残留応力測定
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