ボルトゲージ埋込・校正サービス
現代社会ではボルトによる締結は広い分野で利用されており、無くてはならない存在です。機械構造物、自動車、航空機、高速道路、橋梁、セグメントの固定等々、そのボルトに加わる軸力を測定することにより、締結状態の確認や管理(緩みや締めすぎ、規定の締結力の確認)を行うことができます。また、ボルトの強度測定や、ボルト締結の設計などにも役立てられています。
当社ではボルトの軸力測定のためのゲージ施工を承っております。ご支給のボルトに穴あけ加工、ボルト用ひずみゲージ取付け、荷重校正を承ります。既存のボルトを施工し軸力管理が可能です。
ゲージ施工サービス
埋込ボルトゲージ、表面貼付けゲージの何れも施工、特殊形状のボルトにも相談に応じます。低温から高温まで広い温度範囲に対応可能です。
施工方法 | 埋込型 | 貼付け型 | |||||
センサ | 埋込型ひずみゲージ | ひずみゲージ | |||||
使用温度 | -30~+100℃ | -40~+150℃ | -10~+80℃ | -40~+150℃ | -269~+80℃ | 40~+80℃ | -40~+300℃ |
加工 | 加工穴径 φ0.8 |
加工穴径 φ1.6、φ2.0 |
表面加工 | ||||
対応ボルト | M3以上 | M6以上 | M3以上 | ||||
その他 | 測温機能付き可 | 軸力測定、曲げ測定、トルク測定 |
施工方法
ひずみゲージはボルト内部へ埋込む方法と表面に貼付ける方法があり、ご使用の条件に合わせて選択いたします。
埋込み:ボルト用ひずみゲージ(BTMシリーズ)
ボルトの中心にφ1.6またはφ2mmの穴加工をして、内部に専用接着剤でボルト用ひずみゲージを埋め込みます。ボルト締付け時にワッシャなどによるゲージへの損傷が避けられます。
貼付け:F、QF、ZF、CFシリーズ
ボルト軸部の対称位置(対面)に2枚貼り付け曲げの影響をキャンセルするようにします。ボルト取付け時やワッシャなどの接触によるゲージの損傷を防ぐため、軸部表面を削りゲージを施工します。使用する温度や環境に合わせ使用するゲージを選びます。
校正サービス
正確な測定を行うためにゲージ施工したボルトをご指定の荷重で校正いたします。荷重校正に使用する測定器や試験機は国家標準に沿った公的機関により、定期的な校正点検を行っています。
適用例
タワーなど、接合部の一部のボルトにボルト用 ゲージを施工することで組み立てや運用時には接合部位の締結ボルト軸力管理は不可欠な、軸力の状態を常時監視することが できます。