業務案内

Technology 常に時代の先駆者として。

ひずみゲージを中核とした応力測定の技術は、あらゆる構造物の安全性と経済性を支える上で欠くことができません。東京測器研究所は、これら応力測定機器の専業メーカとして独自の技術力を培い、さまざまな分野の技術の進展に貢献してまいりました。つねに、時代ごとのニーズをとらえ、お客様に安心して信頼していただける製品を提供することで、60年以上にわたる歴史を重ねてまいりました。

当社製品の中心となるひずみゲージにおいては、1956年に、世界で初めてポリエステルゲージを発表。それまでの主流であったペーパゲージと比較してゲージベースの耐湿性を飛躍的に向上させました。その後の箔ひずみゲージをはじめ、高温用ひずみゲージの開発などに代表される豊富な技術は、さまざまな環境下で確かな計測の実現を可能にしてきました。

ひずみゲージを応用した変換器の分野では、ゲージメーカとしてのノウハウを活かして、荷重計、変位計をはじめとする多彩な製品を開発・製造しています。各種試験研究から生産工程管理、保守および施工管理など幅広い分野で使用されるこれら変換器は、その精度、信頼性、使いやすさなどにより高い評価をいただいてまいりました。さまざまな環境条件や測定対象に対応する数多くの一般用および土木建築用変換器の開発は、ひずみゲージ式変換器の活躍するフィールドをさらに大きく広げ続けています。

一方測定器の分野では、ポータブルタイプのデジタル式ひずみ測定器を業界に先がけて1972年に開発しました。同器は多点の自動切換測定により高速で信頼性に優れた測定を提供し、それまでの静ひずみ測定の概念を大きく変える画期的な製品となりました。この技術は現在の「データロガー」をはじめとする測定器に引き継がれています。また1980年には当社独自のヒストグラムレコーダを開発し、データ解析の分野でも実績を重ねています。

さらに近年では、応力測定分野で長年にわたって蓄積してきたノウハウを活用して、お客様のさまざまなニーズに対応する計測コンサルタント業務を行っています。各種構造物の実験や施工管理のために、計測計画から計器設置、測定、解析まで、ご要望にお応えしています。東京測器研究所は、船舶、鉄道、自動車から、橋梁、ダム、高層建築物に至るまで、時代を支えてきたあらゆる構造物の安全性と経済性の向上に貢献し続けています。その実績に根ざしたさらなる技術の開発と、より確かな製品を生むための品質保証体制の確立を両輪として、さらに効率の良い優れた「計測システム」の創造に取り組んでいきたいと考えています。

Quality あらゆる計測ニーズにお応えします。

ひずみゲージ > 約8000品種の多彩なラインアップできめ細かくニーズに対応。

ひずみゲージを用いた応力測定は、構造物の安全性の確保や経済性の向上に大きな役割を果たしています。当社ひずみゲージは、測定対象の材質、形状や測定内容、条件などに合わせてお選びいただけるよう、業界最高レベルの約8000種におよぶ幅広いラインアップを用意しています。また、お客様個々のニーズにきめ細かくお応えするため、疲労限度の向上をはかったDSFシリーズ、+800℃までのひずみ測定ができるAWMD/AWHUおよび熱電対を一体化したひずみゲージFLA-Tなどを開発し製品に加えてきました。さらに当社独自の技術として「ひずみの完全な補正法」に加え、リード線の影響を完全補正する「1ゲージ4線式ひずみゲージ」やこれまでにない小さな(当社比)「極小型ひずみゲージ」を新たに製品ラインに投入し、これからの開発にも積極的に取り組み続けています。当社ひずみゲージは、開発から試験・検査までを含めた一貫した体制の元で製造され、各工程においては品質の管理に最大細心の注意が払われています。クリーンな環境下で最適な素材を追求してできあがったひずみゲージは、主にアメリカ航空宇宙局規格のNAS942をはじめとする国際規格に基づいた検定などを実施しています。

変換器/土木変換器 > ユーザの信頼に応える高精度の安定品質を実現。

ひずみゲージ式変換器は荷重・変位・圧力などの物理量を電気的に変換するもので(荷重計,ロードセル,変位計,圧力計)、データロガーをはじめとする各種ひずみ測定器と組み合わせて多様な測定システムを構築することができます。ひずみゲージ式変換器は、新材料や各種構造物の試験研究用としてはもちろん、工業製品の生産工程管理や、一般構造物、橋梁、道路、トンネル、ダムなどの土木建築分野での保守および施工管理を目的としても幅広く使用されています。ユーザの皆様の信頼に応えるため、常に「長期にわたる精度の維持と耐久性の確立」をテーマとし、徹底した品質管理体制のもとで製品開発に取り組んでいます。また、単位表示のSIへの移行に伴い、荷重、トルク、圧力、加速度を測定する変換器は、SI単位での表記が基本となっており、検定・校正もSI単位で実施されております。SI表記以前の製品をご使用いただいているお客様には、ご要望にあわせた重力系単位校正にも対応しており、これまでの使い易さを損なうことなく信頼される製品供給に努めています。また、先端開発製品として光ファイバ測定システムを製品ラインに加えています。

測定器 > 使い易さと高機能を両立させた時代の先駆的製品。

ひずみゲージやひずみゲージ式変換器の測定をおこなう当社ひずみ測定器には、その目的に合わせて静ひずみ測定器、動ひずみ測定器、ヒストグラムレコーダなどがあります。静ひずみ測定器は、ひずみをはじめ直流電圧や温度などの多点切換測定を可能とした機種が主流で、「データロガー」の名称で広く用いられています。近年、測定規模の増大と共に高速切換による多点測定のニーズはますます高まっています。こうした背景の下、測定値の演算、収録、処理などの機能を備え、さらにタッチパネルによる簡単な操作を実現した新型のデータロガーを開発するなど、常にお客様のご要望にお応えしています。動ひずみ測定器では車載計測をコンセプトにした超小型動ひずみレコーダの新規ラインアップにより、高速移動体における動的測定をアンプとフラッシュメモリデータ収録および処理機能を一体型にした、コンパクトな測定システムで実現しています。こうしたデータロガーに代表される機能と操作性の向上はデジタル動ひずみ測定器など、全ての測定器に共通のテーマとなっています。また、ひずみ測定器は、複雑な電子回路から成り立っているため、その安定性も非常に重要な要素となります。そのため、当社では温度、湿度、振動をはじめとする各種の環境試験などを実施し、製品の開発に生かすとともに、信頼性の確保にも努めています。

ソフトウェア > 計測の効率化、迅速なデータ処理を実現。

デジタル化の進んだ現代の測定システムでは、計測作業を効率化し、的確なデータを迅速に入手するために、パソコンによるデータ処理機能性が大きなウェイトを占めています。測定器とパソコンとのインターフェース構築として、ソフトウェアは、その機能性や汎用性も高いコストパフォーマンスの実現には欠かせません。当社ではこうしたニーズにお応えするため、ソフトウェア開発にも積極的に取り組んでいます。汎用シリーズ「Visual LOG®(ビジュアル・ログ)」として、静ひずみ、動ひずみ、ヒストグラム測定のそれぞれのソフトウェアをラインアップ、またモニタリング用途として「Visual LOG Light(ビジュアル・ログ・ライト)」も低価格で供給。何れもWindows PCに対応しています。これらのソフトウェアの開発において、特にデータ処理、解析におけるグラフィック機能を重視し、現場での使いやすさを実現しています。

計測コンサルタント > 長年の実績とデータを活用して幅広い計測業務を展開。

東京測器研究所は応力測定の分野で長年の実績があり、そこで蓄積されたデータと計測機器メーカとしてのノウハウをもとに、これまで数多くの計測業務を行ってまいりました。橋梁や空港、道路、プラント設備、トンネルなど様々な分野に新技術が取り入れられている近年では、構造物の各種実験、既設構造物の耐久性調査などの実験、計測に対するニーズはますます高まっています。また最近では、都市再開発における土木計測や、各種施設の安全対策など施工管理面でのニーズも増大しつつあります。当社はメーカとしての特徴を最大限に発揮し、機器の設置から測定、データ処理・解析、さらに報告書の作成からソフト開発まで、計測コンサルタント業務として計測全般にわたるご要望にお応えしています。現場においては、お客様それぞれの環境状況に合わせたセンサや測定器の選択、設置計画を行うとともに、必要に応じて機器の開発も手掛けるなど、フレキシブルな技術集団として幅広い計測業務を展開していきます。

Service きめ細かなサービスと品質保証。

■品質保証体制

計測機器メーカとして万全な品質を約束。
計測機器に要求されることは、いつどんな時にも規定された性能を発揮することです。ユーザの皆様の信頼にお応えするための品質管理は、製品の開発段階から始まります。当社は、センサから測定器まで幅広い製品を提供しています。何れの製品においても、お客様の要求にお応えでき、かつ安全にご使用いただけるよう、開発、設計、製造、検査、出荷のあらゆる段階で、徹底した品質管理をおこなっております。さらにお客様のご購入時から、あらゆるサポートをおこなってまいります。当社は早くからISO9000の導入を積極的に進め長年にわたり育んできた高品質を生み出すシステムをさらに強固なものに仕上げました。また、当社は計量法に基づく「力」の校正事業者(認定番号 0090)で、国際間における認定機関の相互承認(MRA)に署名している国内の認定機関(製品評価技術基盤機構認定センター)により認定されています。

■アフターサービス

実験や計測作業中に万一ひずみ測定器が故障した場合に備え、当社では営業部が窓口となり、サービスマンの派遣などにより迅速な対応を行っています。現場では使用状況を把握し、故障の原因を究明するとともに、徹底した再発防止対策を施します。

■保守契約

測定器を中心とする計測システムに関して、ご契約の上で定期的な保守サービスを行っています。これにより複雑化したシステムに万全の機能を発揮させ、常に機器類を最良の状態に保つことができ、万一の故障に対しても迅速な対応が約束されます。

■補修用部品の保有期間

測定器の部品の保有期間は、製造打ち切り後7年を原則としています。この期間を過ぎてからの修理はお断りさせていただくことがありますのでご了承ください。また、保守用部品の供給に関しても、この期間を過ぎたものはご要望にお応えできかねる場合がありますのであわせてご了承ください。

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