動ひずみ測定器の選択

動ひずみ測定器

動ひずみは時間とともに変化する’力'で、振動に伴う動ひずみを測定することで構造物の動的な挙動を数値化、または波形グラフ化ができます。アナログ信号として増幅して出力し、接続した外部の記録器に信号を記録します。基本的に測定点ごとに1台の測定器と記録器を必要とするアナログタイプ型動ひずみ測定器がこれまで多く使用されてきました。パソコンによるデータ処理が不可欠となると、アナログ信号(入力信号)を高速でデジタル化し、内部のデータメモリに記録してからパソコンに転送するデジタルタイプの動ひずみ測定器が主流となってきます。測定点数が1台で4、8、16、50点に対応する製品がラインアップされています。また数値データや波形データを表示、保存可能なレコーダ機能を搭載した動ひずみレコーダや設定からデータ処理までをオンラインで行う動ひずみ測定器もあります。

ブリッジ電源

動ひずみ測定器には、ブリッジ電源電圧に交流を用いた搬送波型と直流を用いた直流型があります。感度は入力ひずみに対する出力の大きさですのでブリッジ電源電圧が高いほど感度も高くなります。一方、ブリッジ電圧はジュール熱の大きさに反映し、センサの温度特性に影響しますので、センサによってブリッジ電源電圧を選択できる製品もあります。

搬送波型 :SN比が高く、安定性に優れているのが特長です。
直流型 :応答周波数が高く、直線性に優れていることが特長です。

動ひずみ測定器の選択

測定点数、応答周波数とブリッジ電源

デジタルタイプ
製品名 測定点数
(同期台数) 
デザイン 応答周波数 ブリッジ電源
多チャンネル
デジタル動ひずみ測定器
DS-50A
50
(20)
オンライン測定
ブリッジボックス搭載
DC~ 100Hz ※1 直流型
2V
※1 : 一台接続毎に最速サンプリング速度が1ms加算
デジタル動ひずみ測定器
DRA-162B
16
(16)
オンライン測定 DC~2.5kHz 搬送波型
0.5/2 Vrms
超小型動ひずみレコーダ
DC-204R
4
(8)
CFカード記録 DC~10kHz 直流型 0.5/2V
超小型動ひずみレコーダ
DC-204Ra
4
(8)
CFカード記録
アナログ出力付
DC~10kHz 直流型
0.5/2V
PCコントロール型動ひずみ測定器
DC-004P
4、2 PCコントロール型 DC~2kHz 直流型
0.5/2V
ハンドヘルド型動ひずみ測定器
DH-14A
4 バッテリ駆動
ハンドヘルド型
DC~1kHz 直流型
0.5/2V
マルチレコーダ
TMR-300
最大80
ユニット選択による
SDカード記録
各種入力ユニットの組合せ可能
DC~10kHz 直流型
0.5/2V
DC~2.5kHz 搬送波型
0.5/2 Vrms
アナログタイプ
製品名 測定点数 デザイン 応答周波数 ブリッジ電源
動ひずみ測定器
DA-18A
1 デジタルモニタ搭載
デジタル感度設定
多チャンネル構成対応
DC~2.5kHz 搬送波型
0.5/2 Vrms
動ひずみ測定器
DA-38A
1 デジタルモニタ搭載
デジタル感度設定
多チャンネル構成対応
DC~10kHz 搬送波型
0.5/2 Vrms
動ひずみ測定器
DA-17A
1 デジタルモニタ搭載
多チャンネル構成対応
DC~2.5kHz 搬送波型
0.5/2 Vrms
動ひずみ測定器
DA-37A
1 デジタルモニタ搭載
多チャンネル構成対応
DC~10kHz 搬送波型
0.5/2 Vrms
動ひずみ測定器
DC-96A
1 電子式オートバランス
多チャンネル構成対応
DC~200kHz 直流型
0.5/1/2/5/10 V
動ひずみ測定器
DC-97A
1 電子式オートバランス
多チャンネル構成対応
DC~500kHz 直流型
0.5/1/2/5/10 V

インターフェース、その他の特長

デジタルタイプ
製品名 インターフェース 特長
多チャンネルデジタル
動ひずみ測定器
DS-50A
LAN
(100BASE-TX)
最大1000チャンネル
ひずみ、電圧ユニットの混在可能
デジタル動ひずみ測定器
DRA-162B
LAN
(100BASE-TX)
D/A変換出力データ処理、電圧測定
超小型動ひずみレコーダ
DC-204R
USB 同時サンプリング(最大32ch)、CFカード記録
超小型動ひずみレコーダ
DC-204Ra
USB 同時サンプリング(最大32ch)、CFカード記録
PCコントロール型動ひずみ測定器
DC-004P
USB 同時サンプリング(最大4ch)、
パソコンのストレージに保存
マルチレコーダ
TMR-300
USB、LAN、
無線LAN
各種入力ユニットの組合せ可能
高分解能モードを搭載