ネットワーク計測システムの概要と基本仕様

TML-NETは、2線式のネットワークラインにて計測の制御およびデータの転送を可能とすると共に、電源供給もおこなう当社独自のネットワークです。いずれのネットワークシステムもネットワーク上のコマンドおよびデータはクロックと共に転送され、双方向の通信が可能です。ネットワークモジュールはひずみゲージ・直流電圧信号・T型熱電対の近傍にて測定回路を構成し、測定データをデジタル化します。デジタル化されたデータはネットワークに接続したネットワーク・ドライバによりデータロガーに転送します。(ネットワーク・インターフェースを使用すると直接パソコンと接続可能です。)従来型と比べ1/10の低消費型のネットワークモジュールNSW-011C、NSW-014CおよびNSW-024C(2CHタイプ)、NSW-01TC、NSW-01VCが加わり、従来型の-011B,-014Bより接続点数や延長距離を多く得られます。デジタル化した信号でデータを転送するため、ケーブル延長による感度低下およびケーブルの絶縁低下の影響がなく長期間安定した計測ができます。また、簡単な配線で、ひずみ、ひずみゲージ式変換器、電圧、温度などの相関を必要なチャンネル数分、一括して計測、処理、そして記録できるというメリットがあります。

特長

  • 結線・分岐が容易
  • モジュール部は小型軽量のため設置が容易
  • ケーブル延長による感度低下がない
  • センサの近傍でデジタル処理されるためノイズに強い
  • 絶縁抵抗の低下に影響されない
  • 総延長距離2km以内(データロガーとNDR-100間)
  • 総延長距離2km以内(NDR-100とネットワークモジュール間)
  • スイッチボックスと併用も可能。各測定間が絶縁されている。

仕様

TML-NET(ネットワーク部)仕様

通信方式(2線式、4線式)
伝送方式 2線式(4線式)双方向シリアル転送
接続点数 1系統100点まで最大1000点まで接続可能
標準使用ケーブル 専用2心シールドケーブル(2-1.125L1)
総延長距離 1系統2km以内(下図参照)
計測時間 200ms/点(転送時間含む)
ループ接続 可能
ターミネータ 不要

ネットワークモジュール:NSW-011C、NSW-014C

ネットワークモジュール:NSW-011C、NSW-014C
2線式 延長距離

ネットワークモジュール:NSW-024C(2CHタイプ)

ネットワークモジュール:NSW-024C(2CHタイプ)
2線式 延長距離

ネットワークモジュール:NSW-01VB、NSW-01TB、NSW-01C

ネットワークモジュール:NSW-01VB、NSW-01TB、NSW-01C
2線式 延長距離

ネットワークモジュール:NSW-01VB、NSW-01TB

ネットワークモジュール:NSW-01VB、NSW-01TB
4線式 延長距離

専用シールドケーブル使用 2線式:1本 4線式:2本