土木・建築用変換器の概要

ひずみゲージ式土木建築用変換器

ひずみゲージ式土木建築用変換器は、検出素子にひずみゲージを使用し、コンクリートのひずみをはじめとして、土圧、水圧、鉄筋応力、変位、傾斜などの物理量を電気的に変換します。ひずみゲージは、変換器の起歪部の形状、大きさ、材質などに合わせ、特別に開発したひずみゲージを使用しているため、長期間にわたって安定した測定が可能です。ひずみゲージ式土木建築用変換器は、差動トランス型変換器やカールソン型変換器に比べて感度や精度に優れ、取扱いが容易です。また、多点測定においても自動計測システムが簡単にできます。ひずみゲージ式土木建築用変換器は、実験、研究や一般建造物、橋梁、道路、トンネル、ダムなどの保守管理計器としてだけでなく、施工中の安全管理をするための施工管理計器としても数多く使用されています。

測温機能付土木建築用変換器

コンクリート構造物のひずみや応力の測定には、温度測定が不可欠です。ひずみゲージ式土木建築用変換器のうち、ひずみ計および鉄筋計は、内部に測温機能が組み込まれているため、温度計を埋設することなく温度の測定ができます。温度はデータロガーで簡単に測定できます。測温の方法には特殊ひずみゲージによる方法と、熱電対による方法とがあります。目的や使用するデータロガーによってお選びください。

ひずみ測定器の定電圧方式と定電流方式による測定

ひずみ測定器のブリッジ電源(変換器の印加電圧)には定電圧方式と定電流方式があります。

定電圧方式
ひずみ測定器のブリッジ電源が、接続する変換器の入力抵抗に関係なく一定の電圧になる方式です。
変換器の入力抵抗に関係なく接続できますが、変換器のケーブルを延長すると、ケーブルの線抵抗により変換器の感度が低下します。
定電流方式
変換器をひずみ測定器に接続した時、ブリッジ電源から変換器に流れる電流が、変換器の入力抵抗やケーブルの長さ(線抵抗)に関係なく一定の電流になる方式です。
変換器のケーブルを延長してもケーブルの線抵抗による感度低下は生じません。ただし、変換器の入力抵抗が限定されます。
一部この方式を適用できない製品もあります。お問合せください。

 

変換器のブリッジ回路とコネクタとの結線

変換器のケーブルは先端ばら線を標準としていますが、NDISコネクタの取付けも致します。あらかじめご指示ください。
変換器内部のブリッジ回路とコネクタとの結線は、こちらを参照してください。

変換器の抵抗値

入出力抵抗(Ω) コネクタのピン、コード間の抵抗値(Ω)
A-C
赤-黒
B-D
緑-白
A-B
赤-緑
A-D
赤-白
B-C
緑-黒
C-D
黒-白
120 120 120 90 90 90 90
350 350 350 263 263 263 263

一部の製品は該当しません。