測定用ブリッジ回路の組み方と結線

測定用ブリッジ回路

ひずみゲージの結線方法は、測定器の種類により異なる場合があります。測定方法とブリッジ回路の組み合わせについては、以下の表を参照してください。

測定内容(例) ブリッジ回路 スイッチボックス結線 ブリッジボックス結線 出力電圧

1ゲージ法

 

 

 

 

E : 入力電圧
e : 出力電圧
⊿e : ひずみによる出力電圧
e0 : ひずみ発生前の出力電圧
R0 : ひずみ発生前の抵抗
⊿R : ひずみによる抵抗変化
ε : ひずみ量
K : ゲージ率
e = e0+⊿e
R1 = R0+⊿R
R = R0

1ゲージ法3線式結線法
温度によるリード線抵抗変化分を補償する

 

 

 

 

2枚1ゲージ法3線式結線法
曲げ成分を除去し引張成分を測定

 

R1 = R0+⊿R
R2 = R0+⊿R
R = 2R0

4枚1ゲージ法
ひずみを平均化した測定

R1 = R2 = R3 = R4 = R0+⊿R
R = R0

2ゲージ1アクティブ1ダミー法

R1 = R0+⊿R
R2 = R0 = R

2ゲージ2アクティブ法
引張成分を測定

R1 =R0+⊿R
R2 =R0-ν⊿R

ν : ポアソン比

2ゲージ2アクティブ法
引張成分を除去し曲げ成分を測定

R1 = R0+⊿R
R2 = R0ー⊿R
R = R0

2ゲージ法コモンダミー
R2を共通ダミーとして複数チャンネルで共有

スイッチボックスのみ対応

R1 = R0+⊿R
R2 = R0 = R

対辺2ゲージ法2線式
曲げ成分を除去し引張成分を測定

ブリッジボックスのみ対応
対象機種
SB-120B
SB-128A
SB-123A

R1 = R0+⊿R
R2 = R0+⊿R
R = R0

対辺2ゲージ法3線式結線法
曲げ成分を除去し引張成分を測定

ブリッジボックスのみ対応
対象機種
SB-120B
SB-128A
SB-123A

R1 = R0+⊿R
R2 = R0+⊿R
R = R0

4ゲージ法(軸力)

R1 = R3=R0+⊿R
R2 = R4=R0-v・⊿R


ν : ポアソン比

4ゲージ法(曲げ)

R1 = R3=R0+⊿R
R2 = R4=R0ー⊿R
⊿e = EKε

4ゲージ法(トルク)

R1 = R3=R0+⊿R
R2 = R4=R0ー⊿R
⊿e = EKε

4ゲージ法(2アクティブ2ダミー
法)

R1 = R3=R0+⊿R
R2 = R4= R
R = R0

ひずみによる出力電圧は、ひずみ発生前の出力電圧(e0)が0であることを条件としています。